米OpenAIは、5月24日(現地時間)から、自身の開発したChatGPTの新機能として、会話ごとにURLを生成し、その内容を公開および共有する「共有リンク」機能の提供を開始しました。これにより、ユーザーは会話の内容を簡単に他のユーザーと共有できるようになります。
2023年5月27日現在、Web版のChatGPTのみの対応
2023年5月27日現在、Web版のChatGPTのみの対応となっていますが、順次モバイルアプリ版などでも対応する方針とのことです。
なお、この共有機能では、自分のユーザー名で共有するか、または匿名で共有することも可能です。共有されたURLは、「https://chat.openai.com/share/」から始まるURLになります。
ChatGPTのシェア機能を使用する際の注意点
ただし、一度共有リンクを発行した会話は誰でも閲覧可能となり、閲覧の制限を設定する機能は提供されていません。したがって、OpenAIでは、公開を望まない内容の会話についてはリンクの発行を控えることが推奨されています。
ChatGPTのシェア機能の活用事例
1. ビジネスチームでのアイデア共有
ChatGPTのトーク画面のシェア機能は、ビジネスチームでのアイデア共有に役立ちます。新しいプロジェクトや製品開発に取り組む際には、チームメンバー全員の創造力を発揮することが重要です
ChatGPTを使えば、さまざまな観点からアイデアを引き出すことができます。そしてその対話を他のチームメンバーとシェアすることで、共通の理解を築き、さらなるアイデアを生み出すきっかけにもなります。
2. コミュニケーションの改善
コーチングやカウンセリングの領域でも、ChatGPTのトーク画面のシェア機能は大いに役立ちます。専門家はChatGPTとの対話を用いて、コミュニケーションの技術を磨くことができます。その対話をクライアントと共有することで、対話の進め方や表現の方法、問題解決のアプローチなどを具体的に示すことができます。
3. ユーモラスなやりとりの共有
ChatGPTは、時折ユーモラスな返答を生成することがあります。これらの楽しくユーモラスな対話は、友人や家族との会話のネタになるかもしれません。
対話のシェア機能を使って、ChatGPTとのユーモラスな会話を友人や家族と共有し、共に笑いの時間を楽しむことができます。
4. 記録の保存
ChatGPTとの対話は、重要な情報の記録として保存することができます。たとえば、特定の研究テーマについて深堀りした対話や、ある問題についての洞察を得た対話などを保存しておくことができます。また、その保存した対話を他の人々とシェアすることで、共有の知識とすることも可能です。
ChatGPTのシェア機能の使用方法
1. ChatGPTを開く
まずは、ChatGPTのトーク画面にアクセスしてください。ここでまずはシェアするための会話をはじめます。今回は例として、「ChatGPTとは何ですか?」というプロンプトをChatGPTに対して入力します。
このようにChatGPTに出力されました。
2. シェア機能を使う
次に、ChatGPTにて画面シェア機能を使います。左にあるトーク履歴のタブに、使用したいトークの右側にシェア機能のロゴが表示されています(画面赤枠)。このボタンをクリックしてください。
シェアボタンをクリックすると、「Share Link to Conversation」というタイトルの画面が表示されます。画面下部にある「Copy Link」という緑のボタンをクリックします。
画面上部に、画像のような「Copied shared conbersation URL to clipboard!」というメッセージが表示されたら成功です。最後にシェアしたい場所にペーストを行うとURLのシェアが完了します。今回生成したトークのURLはこちらです。
https://chat.openai.com/share/33ae991d-fc0a-4966-a47d-ac05f30926c9
3. 実際にリンクを開いてみる
実際にリンクをクリックしてみると、トーク画面が表示されます。このURLはどのユーザーでもアクセスすることが可能です。画面下部にある「Continue this conversation」ボタンをクリックすると、このトークの続きからChatGPTを使用することが可能です。