【検証】冒頭のあいさつによってChatGPTの回答内容は変わるのか？

「ChatGPTに対する冒頭のあいさつ、それは本当に結果に影響を与えるのか？」、「毎回同じように挨拶を変えてみるべきなのか？」と疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

今回PROMPTYでは、実際にさまざまな挨拶を試してChatGPTの出力結果を比較し、どの程度結果に影響があるのか検証してみました。

プロンプト

今回は「Cyclone X」というロードバイクのプレスリリースの見出し案を作成してもらいます。

{冒頭の挨拶}

次の#製品のプレスリリースの見出しの案をいくつか考えてください。
#製品
*カテゴリ：ロードバイク
*製品名：Cyclone X
*機能性：極めて軽量ながら高強度のカーボンファイバー製フレームは、走行中の振動を吸収し、最高の快適性を提供
*安全性：強力で信頼性の高いディスクブレーキシステムは、雨天時でも優れた制動力を保証
*価格：生産プロセスの最適化と効率的な供給チェーン管理による、誰もが手に入れられる価格を実現
*デザイン：スリムで洗練されたデザイン、そして選べる多彩なカラーバリエーションがあなたの個性を表現

冒頭のあいさつには、次のような10種類の言葉を入力しました。

1. （あいさつなし）
2. こんにちは
3. おはようございます
4. やあ！元気ですか？
5. 本日もよろしくお願いします！！！
6. おつかれさまです。
7. ういっす
8. いつもお世話になっています。こちらをお願いしてもよろしいでしょうか？
9. 親愛なる あなたへ。 ここ東京では、5月の温かな陽光が街を包み、新緑の季節の到来を告げています。季節の変わり目を迎えるこの頃、あなたのお元気で過ごされていることとお察しいたします。
10. 前回の出力結果は酷いものでしたね。私は落胆しています。ところで、
11. お疲れさまです。あなたと一緒に働けることは、私たちにとって大変な名誉です。

検証結果

今回の検証では、11種類の入力文に対してGPT-3.5モデルで出力した見出し案の数とその内容を比較しました。

出力結果まとめ

出力結果の違い

出力された見出し案の個数については、「8.いつもお世話になっています。こちらをお願いしてもよろしいでしょうか？」では、他の挨拶を入力した場合よりも多くの案が出力されました。それ以外のパターンに大きな違いはありませんでした。

見出しの内容については、冒頭の挨拶に「！」や「？」のように記号が入っている場合（5や8）には、見出しの案にも「！」が出力されています。「6.おつかれさまです。」や「7.ういっす」のように素っ気ないあいさつを入力すると単調な見出し案が出力されています。質問者のテンションに合わせて回答を出力していると窺えます。

まとめ

今回PROMPTYでは、冒頭のあいさつによってChatGPTの回答がどのように変わるのか検証しました。

検証の結果、ChatGPTの応答はあいさつの言葉や感嘆符、疑問符の有無によっても変わりました。挨拶の言葉を変えることで新たな対話の可能性が広がるかもしれません。是非皆さんもChatGPTを活用する際は、さまざまな挨拶を試してみてはいかがでしょうか。