「ChatGPTとマイクロソフトにはどんな関係がある?」
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
ChatGPTを開発したOpenAI社に対して、出資をしているのがマイクロソフト社です。
今回PROMPTYでは、ChatGPTとマイクロソフトの関係、ChatGPTを活用したマイクロソフトのサービスなどについて解説します。
ChatGPTとマイクロソフトの関係
マイクロソフトとChatGPTの開発社であるOpenAI社は、2019年から戦略的な連携を開始し、生成型AI(ジェネレーティブAI)の開発を加速させています。
このパートナーシップは、マイクロソフトがOpenAI社に10億ドルを投資した2019年から始まり、2023年には更なる100億ドルの投資が行われました。
この結果、情報処理の革新が期待される機械学習と人工知能技術を活用したChatGPTの開発において、両社は緊密な協力関係を築いています。
ChatGPTを開発したOpenAI社とは
OpenAIは、2015年に設立された非営利人工知能研究所で、AIの安全性と普及に専念しています。
その目標は、人類全体に利益をもたらす形で強力なAI技術を開発・配布することです。
創設者には、イーロン・マスク、サム・アルトマン、ウォジャク・チャイナー、グレッグ・ブロックマンらが含まれます。
同社は、AIと人間の協力による新たな産業やサービスの創出を目指しており、研究成果をオープンソースで公開しています。
マイクロソフトがChatGPTを支援している理由
マイクロソフトがChatGPTを支援している理由として、主に下記の3つがあります。
・技術革新
・競争力の強化
・知識とリソースの共有
それぞれ解説していきます。
技術革新
マイクロソフトは、技術革新の推進者としての役割を担っています。
ChatGPTは、自然言語処理や人工知能の分野で最先端の技術を持っているため、これを支援することで、業界全体のイノベーションを促進できます。
競争力の強化
人工知能や自然言語処理技術は急速に発展しており、競合企業もこの分野に力を入れています。
ChatGPTを支援することで、マイクロソフトは競争力を維持し、市場でのリーダーシップを確立することができます。
知識とリソースの共有
マイクロソフトとOpenAIとの協力関係は、お互いの知識やリソースを共有し、協力して技術の発展に寄与することができます。
これにより、両社はより効果的にイノベーションを推進し、人工知能分野での競争力を高めることができます。
マイクロソフトのChatGPTを活用した新たな製品・サービスの展開
マイクロソフトは、OpenAIが開発したAIモデルに独自のチューニングを加え、2021年夏から新製品やサービスを次々とリリースしています。
Bing
2023年3月には、ウェブブラウザEdgeに、AIを利用した検索エンジン「Bing」を正式にリリースしました。
このように、質問をすると返答形式で検索結果を教えてくれます。
Microsoft 360 Copilot
さらに、2023年3月17日には、ビジネスやクリエイティブ分野の定番アプリケーション(Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams)を統合する「Microsoft 360 Copilot」が、OpenAIの最新AIモデル「GPT-4」を搭載して数カ月以内にリリースされることが明らかになりました。
Copilot in Word
文章の生成、修正、要約、および創作をユーザーと協力して行い、Copilotはわずかな指示に応じて組織内のデータを取り入れて下書きをしてくれます。
既存の文章への情報追加、要約の作成、ドキュメントの部分的あるいは全体的な改変を行い、シンプルかつ適切な文章へと仕上げることができます。
専門的、情緒的、カジュアルなトーンや感謝の気持ちを込めた表現も取り入れ、文書の推敲を支援する提案を通じて、強調したい点や矛盾を解消することもできます。
引用:Microsoft
Copilot in Excel
データ分析と探求をユーザーと協力して行い、Copilotは数式だけでなく、自然言語でデータセットに関する質問にも対応します。
これを基に、Copilotがモデルを構築し、相関関係を解明したり、What-ifシナリオを提示したり、新たな数式を勧めたりします。
これにより、データを直接操作せずに深い分析が実現します。トレンドを理解し、視覚的に分かりやすく表現したり、別の結論にたどり着くために推奨事項を求めることもできます。
引用:Microsoft
Copilot in PowerPoint
魅力的なプレゼンテーションの作成をサポートし、ユーザーと共にストーリーテリングを行います。
Copilotは既存のドキュメントを発表者向けのノートや参照情報が付いたプレゼン資料に変えたり、短い指示や概要から新しいプレゼンテーションを作成し始めることができます。
長いプレゼンテーションを要約するだけでなく、自然言語の指示をもとにレイアウトやテキストの書式設定を変更し、アニメーションのタイミングを調整することもできます。
引用:Micrsoft
まとめ
今回PROMPTYでは、ChatGPTとマイクロソフトの関係やChatGPTを活用したマイクロソフトのサービスについて解説しました。
ChatGPTを開発したOpenAI社にマイクロソフト社が出資を行い、さらなる技術革新やサービスの提供がなされています。
BingやMicrosoft 360 Copilotを活用してみてください!