アップル、自社の生成AI「アップルGPT」を開発中か

米アップルは、OpenAIやGoogleなどの競合企業に対抗するため、独自の人工知能(AI)ツールを開発中であることが報じられました。開発作業は秘密裏に進行していると複数の関係者が明かしておりますが、まだ具体的な提供戦略は策定されていない、とのことです。

アップルは、OpenAIの「ChatGPT」やGoogleの「Bard」のようなAIサービスを開発するための自社フレームワークを構築しています。一部のエンジニアが作成したとされる「アップルGPT」というチャットボットも存在するとのことです。

参考:Bloomberg

現在のアップルのAI開発の状況

現在、アップルは「AIの推進」を主要な取り組みの一つとして取り組んでいます。これには複数のチームが共同でプロジェクトに取り組み、プライバシー問題に対する取り組みも含まれています。

企業内部の情報であるため詳細は不明ですが、プライバシーに対する潜在的な懸念に対処する試みも進行中であると関係者は述べています。

ブルームバーグの報道を受けて、アップルの株価は一時的に2.3%上昇しました。それとは対照的に、オープンAIのパートナーであるマイクロソフトの株価は下落しました。

AIツール市場における競争

近年ではOpenAIの「ChatGPT」、Googleの「Bard」、Microsoftの「Bing AI」などが市場に投入され、最近ではAppleだけではなく、Metaがオープンソースの生成AIの言語モデル「Llama 2」の提供を開始するなど、GAFAM全ての企業が生成AI開発に取り組んでいることになります。

今後のアップルのAI開発の展望

AIブームの中、アップルの存在感は薄れ、音声アシスタント「Siri」の進展は停滞しています。しかし、他の分野、例えばiPhoneの写真や検索の改善などではAIの進歩が見られます。

アップルのCEO、ティム・クック氏は新しいAIサービスについて慎重な姿勢を示しています。解決すべき課題が多く残っていると述べ、新たな製品へのAIの追加は「非常によく考えた上で」行うとの考えを示しています。