【プロンプト解説】ChatGPTに1on1ミーティングの話題を提案してもらう

「ミーティングで話すべきトピックが思い浮かばない…」「ChatGPTでミーティングの話題の提案をしてもらうことができるの?…」そう思う方もいるのではないでしょうか。

実は、ChatGPTを利用すれば、ミーティングの話題を提案することができます。

今回PROMPTYでは、ChatGPTを用いて1on1ミーティング(上司と部下の個別面談)の話題の提案を行う方法、その具体的な方法と例をご紹介します。

プロンプト

#制約条件に従って、1on1ミーティングで
私が話すべき最適な話題と具体的な台詞の例を提案してください。

#制約条件
*#私のポジションを踏まえて提案すること
*#相手のポジションを踏まえて提案すること
*台詞の例は#私のポジションと#相手のポジションを考慮した言葉遣いにすること
*#私の状況を分析して最適な話題と会話の例を考えること
*話題とそれぞれの話題についての台詞例を箇条書きで複数提案すること
*私のポジションが"上司"の場合、#状況は相手の状況とすること
*私のポジションが"部下"の場合は、#状況は私の状況とすること
*#出力形式に従うこと

#出力形式
*話題
*話題についての台詞例

#私のポジション:{自由記述、"上司"又は"部下"という単語を含めること}
#相手のポジション:{自由記述、"上司"又は"部下"という単語を含めること}
#状況
{自由記述}

実際にプロンプトを使って1on1ミーティングの話題を考える

実際に今回のプロンプトを使って、「入社2年目の部下」と「その直属の上司」の1on1ミーティングの話題を考えてもらいます。部下の状況を箇条書きで入力しています。

自分が部下の場合

入力文:

#制約条件に従って、1on1ミーティングで
私が話すべき最適な話題と具体的な台詞の例を提案してください。

#制約条件
*#私のポジションを踏まえて提案すること
*#相手のポジションを踏まえて提案すること
*台詞の例は#私のポジションと#相手のポジションを考慮した言葉遣いにすること
*#私の状況を分析して最適な話題と会話の例を考えること
*話題とそれぞれの話題についての台詞例を箇条書きで複数提案すること
*私のポジションが"上司"の場合、#状況は相手の状況とすること
*私のポジションが"部下"の場合は、#状況は私の状況とすること
*#出力形式に従うこと

#出力形式
*話題
*話題についての台詞例

#私のポジション:部下
#相手のポジション:直属の上司
#状況
・入社2年目で部下ができた
・小さなプロジェクトではあるが、リーダーを任された
・残業が増えてきた

GPT-4の出力:

話題1: 新たに任されたプロジェクトリーダーとしての役割
台詞例:
「上司さん、新たに任されたプロジェクトのリーダーとしての役割について少し話させていただきたいです。具体的には、私がどのような役割と責任を果たすべきか、またリーダーシップを発揮する上で何を重視すべきかなど、ご指導いただきたいです。」

話題2: 新たにできた部下とのコミュニケーション
台詞例:
「私が新たにできた部下とうまくコミュニケーションをとるためには、どのような点に注意すべきでしょうか。具体的なアドバイスをいただけますと幸いです。」

話題3: 残業時間の増加
台詞例:
「最近、残業時間が増えてきております。プロジェクトを効率よく進めるために、仕事の進め方やタスクの優先順位について、改善のアドバイスをいただけますと幸いです。」

話題4: キャリアパスについて
台詞例:
「私のキャリアパスについて、少し話をさせていただきたいです。上司さんから見て、私が次に目指すべき役割やスキル、それに対する準備やアクションについてご意見をいただけますと幸いです。」

自分が上司の場合

先ほどの入力文の「上司」と「部下」を入れ替えてChatGPTに入力します。

直前の出力結果(部下の場合)が影響しないように、チャットをクリアしてから、プロンプトを送信します。

GPT-4の出力:

話題:リーダーシップについて
台詞例:「あなたは今、初めてのプロジェクトリーダーとしての役割を果たしている。感じたこと、困っていること、学びたいことなどはある? リーダーシップを発揮する上で何かサポートできることがあれば言ってほしい。」

話題:プロジェクトの進捗状況
台詞例:「君が手がけているプロジェクトは順調に進んでいるか? 問題や課題、困難な点があれば一緒に考えて解決策を見つけよう。」

話題:時間管理と労働時間
台詞例:「最近、残業が増えてきているようだね。君の仕事の進め方や時間管理について話し合ってみよう。何か改善できる点はないか?」

話題:キャリアパス
台詞例:「これからのキャリアについてどう考えている? 何か目指していることがあれば共有してくれ。」

話題:メンタルヘルス
台詞例:「最近、仕事のストレスやプレッシャーを感じていないか? 自分の心身の健康を大切にすることがとても重要だから、何かあれば気兼ねなく話してほしい。」

評価

1.話題に対して上司と部下の台詞はマッチしているか

上司の台詞「あなたは今、初めてのプロジェクトリーダーとしての役割を果たしている。感じたこと、困っていること、学びたいことなどはある?」と部下の台詞「上司さん、新たに任されたプロジェクトのリーダーとしての役割について少し話させていただきたいです。」は、お互いが同じテーマ(リーダーシップとその役割)について話そうとしていることから、上司と部下の台詞はマッチしていると言えます。

2.生産性のあるミーティングが見込めるか

上司の台詞「君が手がけているプロジェクトは順調に進んでいるか? 問題や課題、困難な点があれば一緒に考えて解決策を見つけよう。」や部下の台詞「最近、残業時間が増えてきております。プロジェクトを効率よく進めるために、仕事の進め方やタスクの優先順位について、改善のアドバイスをいただけますと幸いです。」は、具体的な問題の解決や働き方の改善を目指しているため、生産性の向上が見込めます。

3.上司が部下相談を聞き出せるような内容になっているか

上司の台詞「最近、仕事のストレスやプレッシャーを感じていないか? 自分の心身の健康を大切にすることがとても重要だから、何かあれば気兼ねなく話してほしい。」は上司が部下の状況を理解し、適切な支援ができるように、部下のメンタルヘルスについて気遣い、相談しやすい環境を作ろうとしていると言えます。

このように、ChatGPTを活用することによって1on1ミーティングの議題を考えることができます。また、部下の状況に合わせて提案される話題は変化するでしょう。

まとめ

今回PROMPTYでは、ChatGPTに1on1ミーティングの話題の提案をしてもらう方法を紹介しました。

ChatGPTを活用することで、ミーティングがより生産的で有意義なものになる可能性が高まります。

今回の例を参考に、皆さまもChatGPTを使ってミーティングの話題を考えてみてはいかがでしょうか。