【プロンプト解説】ChatGPTを使ってマニュアル作成を手助けしてもらう

「マニュアル作成に時間がかかりすぎてしまう…」「ChatGPTで作業を効率化できるの?…」そう思う方もいるのではないでしょうか。実は、ChatGPTを活用することで、マニュアル作成を手助けしてもらうことができます。

今回PROMPTYでは、ChatGPTを活用したマニュアル作成のプロンプトや、プラグインを使って動画からマニュアルを作成する方法をご紹介します。

プロンプト

プロンプトテンプレ:

#命令文
あなたは企業の商品開発担当者です。
#制約条件に従って製品のマニュアルの下書きを作成してください。

#制約条件
*#製品情報を基にマニュアルを作成すること
*使用者のレベルや年代に合わせて説明文の情報を調整すること
*マニュアルはステップごとに分けること
*各ステップではタイトルと本文を分けること
*マニュアルの内容を深くするために、その他の注意点を提示すること
*簡潔で分かりやすい文章にすること

#出力形式
*マニュアル本文
ステップ1:・・・
*その他の注意点

#製品/サービス情報
*製品/サービスのカテゴリ:{製品/サービスカテゴリを入力}
*使用者:{対象となる使用者を入力}
*マニュアルの目的:{目的を入力}

実際のChatGPTへの入力例

① 製品カテゴリを指定して一般的なマニュアルの流れを作成する

始めに、製品カテゴリを指定して、一般的なマニュアルの流れをChatGPTに作成してもらいます。

例として、コーヒーメーカーの使用マニュアルを作成します。

入力文:

#命令文
あなたは企業の商品開発担当者です。
#制約条件に従って製品のマニュアルの下書きを作成してください。

#制約条件
*#製品/サービス情報を基にマニュアルを作成すること
*使用者のレベルや年代に合わせて説明文の情報を調整すること
*マニュアルはステップごとに分けること
*各ステップではタイトルと本文を分けること
*マニュアルの内容を深くするために、その他の注意点を提示すること
*簡潔で分かりやすい文章にすること

#出力形式
*マニュアル本文
ステップ1:・・・
*その他の注意点
#製品情報
*製品カテゴリ:新型のコーヒーメーカー
*使用者:家庭用で初めてコーヒーメーカーを使う人
*マニュアルの目的:製品の正しい使用法とトラブルシューティングを説明する

GPT-4の出力:

新型コーヒーメーカー使用マニュアル
ステップ1:コーヒーメーカーの準備
タイトル:製品の開封と配置
1.製品の箱を開封し、全ての部品が揃っていることを確認してください。
2.水平な面上にコーヒーメーカーを設置し、電源コードがコンセントに届く位置にあることを確認してください。
ステップ2:コーヒーメーカーの設定
タイトル:電源と水の準備
1.電源コードをコンセントに接続し、電源ボタンを押してコーヒーメーカーが起動することを確認してください。
2.水タンクに冷水を「MAX」ラインまで注いでください。
ステップ3:コーヒーの用意
タイトル:コーヒー豆の量と挽き方
1.使用したいコーヒー豆の量を選択し、フィルターにセットしてください。一杯あたりの推奨量は約2スプーンです。
2.グラインダーを使ってコーヒー豆を中細に挽いてください。
ステップ4:コーヒーの抽出
タイトル:コーヒーの抽出開始
1.コーヒーメーカーの「START」ボタンを押してください。
2.コーヒーが抽出され、自動的にコーヒーメーカーが停止するのを待ちます。
ステップ5:トラブルシューティング
タイトル:問題の解決
1.電源が入らない場合:コンセントの接続を確認し、電源ボタンが正しく押されていることを確認してください。
2.コーヒーが抽出されない場合:水タンクに水があり、フィルターに十分な量のコーヒー豆がセットされていることを確認してください。

その他の注意点
・コーヒーメーカーの使用後は、必ず電源を切り、器具の清掃をお忘れなく行ってください。定期的な清掃は製品の寿命を延ばします。
・コーヒー豆の挽き方や量は味の調節に大きく影響します。自分の好みに合った最適な設定を見つけるために、試行錯誤を楽しんでみてください。
・上記の手順でトラブルが解決しない場合、製品保証書に記載されているカスタマーサービスにお問い合わせください。

一般的なコーヒーメーカーの使い方として、製品の開封から配置、設定、コーヒーの用意、抽出、トラブルシューティングという手順でマニュアルを作成しました。内容としては、初めてコーヒーメーカーを使う人でも、分かりやすい簡潔な説明がされています。また、その他の注意点として、使用後の電源を切ること、清掃の重要性、コーヒー豆の挽き方や量による味の調節、トラブル発生時の対処法など、使用者が製品を安全かつ効果的に使用できるマニュアルが作成されています。

特定の実製品に対応したマニュアルを作成するには、製品特有の操作や特徴がありますが、ChatGPTで作成したマニュアルの型から修正して、実際のマニュアルとして完成させることができます。

② Video insightプラグインを使用して動画からマニュアルを作成する

次に、Video insightというプラグインを使って動画からマニュアルを作成します。Video Insightsは、YouTubeやDaily Motionなどのさまざまなビデオプロバイダからのトランスクリプト、メタデータ、その他の情報を取得できるプラグインです。

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今回は、画像生成AIのStable Diffusionの使い方に関する動画(https://www.youtube.com/watch?v=vi0NPv7d5Lc)をVideo insightで読み込んで、マニュアルを作成します。

はじめに、指定した動画を読み込んでもらいます。

続いて、先ほどと同様にプロンプトテンプレートを使ってChatGPTに質問します。

入力文:

#命令文
あなたは企業の商品開発担当者です。
#制約条件に従って製品のマニュアルの下書きを作成してください。

#制約条件
*#製品情報を基にマニュアルを作成すること
*使用者のレベルや年代に合わせて説明文の情報を調整すること
*マニュアルはステップごとに分けること
*各ステップではタイトルと本文を分けること
*マニュアルの内容を深くするために、その他の注意点を提示すること
*簡潔で分かりやすい文章にすること

#出力形式
*マニュアル本文
ステップ1:・・・
*その他の注意点

#製品情報
*製品カテゴリ:画像生成AI「Stable Diffusion」のWebUI
*使用者:画像生成AI初心者
*マニュアルの目的:Stable Diffusionを導入して画像を生成する

GPT-4の出力:

#製品マニュアル:画像生成AI「Stable Diffusion」のWebUI

ステップ1:GitHubアカウントの作成
まずはじめに、GitHubアカウントを作成します。これはStable Diffusionを使用するために必要となります。GitHubの公式ウェブサイトにアクセスし、アカウント作成の手順に従ってください。

ステップ2:Google Collaboratoryの導入
次に、Google Collaboratoryを導入します。これはPythonを実行するための環境を提供するツールです。Google Collaboratoryの公式ウェブサイトにアクセスし、導入の手順に従ってください。また、Stable DiffusionのWebUIを使用するためには、Google Collaboratoryの有料版に加入することを推奨します。

ステップ3:Stable Diffusionの導入
GitHubからStable DiffusionのURLをコピーし、Google Collaboratoryに貼り付けます。これにより、Stable DiffusionのWebUIを起動することができます。

ステップ4:Google Driveとの連携
Google Driveと連携することで、Stable Diffusionのモデルバージョンを変更することができます。Google Driveの公式ウェブサイトにアクセスし、連携の手順に従ってください。

ステップ5:画像生成
Stable DiffusionのWebUIを使用して画像を生成します。サンプリング方法やモデルの選択など、各種設定を調整することで、様々な特性を持つ画像を生成することができます。

その他の注意点
Stable Diffusionは詳細な設定が可能で、人間以外のキャラクターや通常の物体なども生成することができます。しかし、その分難易度も高くなります。初心者の方は、まずは基本的な操作から始めてみてください。
AIの学習には試行錯誤が重要です。Stable Diffusionを使用して、自分だけのオリジナルな画像を生成するためには、様々な設定を試してみることを推奨します。
Stable DiffusionのWebUIは、他の画像生成AIサービスと同様に、プロンプトを学習することが可能です。これにより、より高度な画像生成が可能となります。
Google Collaboratoryの有料版に加入することで、より大容量のデータを扱うことができ、より多くのことが可能となります。ただし、有料版への加入は必須ではありません。初めての方は、まずは無料版から始めてみてください。

動画の内容を正しく読み込み、Stable DiffusionのWebUIを起動し、画像を生成するところまでのマニュアルをテキストで出力してくれました。