【プロンプト解説】ChatGPTで俳句を作成してみる

ChatGPTで最適なプロンプトを入力すると、指定したお題に対して俳句を作成を作成することができます。今回はChatGPTを使って俳句を作成するプロンプトを紹介したいと思います。

実際にChatGPTで俳句を作成してみる

ChatGPTに入力するプロンプトは至ってシンプルです。

あなたはプロの俳人です。「{お題}」に関する俳句を作成してください。

実際にこれで俳句を作成してもらうことが可能なのか、試してみました。俳句は季語を伴う5・​7・​5の17音で構成される詩なので、実際に5・7・5の形になっているのか、季語が含まれているのかを判断材料にしてみましょう。

入力文:

あなたはプロの俳人です。「」に関する俳句を作成してください。

出力文:

ふるさとの 母の優しさ 春の風

上記のように季語「春」を用いて、俳句を作成してもらうことができました。実際に5・7・5の形をしています。このままでは、ChatGPTがどの様な背景でこの俳句を作成したのかが不明であるため、上記の俳句に対する解説を行なってもらいました。

入力文:

上記の
ふるさとの 母の優しさ 春の風
の俳句の解説を行なってください。

出力文:

この俳句「ふるさとの 母の優しさ 春の風」は、母親の愛情と春の風を組み合わせた美しいイメージを描いています。

「ふるさと」は、詩人の故郷や心のふるさとを指し示す言葉で、親密で温かい感情を持っています。「母の優しさ」は、家族の愛情、特に母親の愛情を表現しています。この部分は、母親が与える安心感や癒し、そして子供たちに対する無償の愛を示しています。

「春の風」は、春の訪れを象徴し、暖かく柔らかい風が新しい命を育む力を表現しています。春は、自然が目覚め、生命が蘇る季節であり、新たな始まりと希望に満ちています。

この俳句では、ふるさとと母の優しさが春の風と重ね合わされ、暖かく包み込む力が詩人の心に響く様子が描かれています。母親の愛情と春の風が組み合わさり、人々の心に安らぎと希望を運んでくることを表現しています。この俳句は、母親とふるさとの愛情が人々に与える力と美しさを称えています。

このように、しっかりと作成された俳句に対して説明を行なってくれました。内容から容易に意味は想定できましたが、実際に説明を加えてもらうことによってさらにイメージが膨らみました。

ChatGPTで短歌を作成してみる

次にChatGPTで短歌を作成することは可能なのでしょうか。先ほどのプロンプトを少しだけ変更して以下のようなプロンプトをChatGPTに入力してみます。

入力文:

あなたはプロの歌人です。これから「愛」「秋」を題材に最高の短歌を作成してください。必ず押韻の手法用いてください。

出力文:

愛に包まれ 秋の夜長に
枯れ葉舞い散る 心とともに
紅葉の炎 揺れる情熱
月の影に 恋の歌響く

実際にChatGPTに上記の出力に対する解説を同様に作成してもらいます。

入力文:

上記の短歌の解説を行なってください。

出力文:

この短歌は、「愛」と「秋」という二つのテーマを組み合わせて、美しく切ない恋愛の情景を描いています。短歌の各部分には以下のような意味が込められています。

「愛に包まれ 秋の夜長に」
愛する人とのひと時を過ごす秋の夜。夜が長く感じるのは、愛情が溢れているためです。

「枯れ葉舞い散る 心とともに」
秋の象徴である枯れ葉が舞い散る様子と、それに連動するかのような心の揺れ動きを描いています。恋愛においても不安や切なさがあることを表しています。

「紅葉の炎 揺れる情熱」
紅葉が燃えるような赤色で、恋愛の情熱や熱意を象徴しています。紅葉と恋心が相互に影響し合う様子が表現されています。

「月の影に 恋の歌響く」
夜空に輝く月が、愛の歌を奏でる場面を照らしています。秋の夜に響く恋の歌が、切なさと情熱をより一層引き立てている様子を示しています。

全体として、この短歌は秋の風物詩と恋愛の情景を巧みに組み合わせ、押韻を用いて詩的な美しさを表現しています。読者に、愛と秋の切なさとロマンスを感じさせる作品です。

このように解説を行なってもらいましたが、肝心の押韻のテクニックがどこに使われているのかまでは言及してくれませんでした。次に、このような質問を行いテクニックの解説もしていただきました。

入力文:

上記の短歌のどこに押韻を行ったのか端的な解説とともに教えてください。

出力文:

申し訳ありませんが、短歌には本来押韻は含まれていません。短歌は、5-7-5-7-7 の音のリズムが基本であり、押韻が必須ではありません。しかし、私が提供した短歌に押韻が含まれていないことについて謝罪いたします。以下に、押韻を取り入れた短歌を提案いたします。

愛の縁に 秋の風そよ
枯れ葉舞う やわらかく静か
紅葉の隠れ家で 唄う恋歌

この短歌では、「そよ」と「静か」が部分的に押韻しています。また、「歌」にあたる部分では、「唄う恋歌」という言葉が押韻を生み出す役割を果たしています。このように押韻を取り入れることで、短歌に音楽的な響きを与えています。

プロンプトが理由なのかは不明ですが、押韻を行う、という条件については最初の歌は守ってくれて無かった様です。筆者が詩に詳しいわけではないので、専門的な評価はできませんが、あまりピンとくる説明ではありませんでした。