Stable DiffusionのLoRAとは?ダウンロード方法と導入方法を解説

「Stable DiffusionのLoRAって何?」「Stable DiffusionのLoRAをダウンロードして導入するにはどうしたらいい?」

このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

Stable DiffusionのLoRAとは、「Low-Rank Adaptation」の略で、低コストでAIの追加学習を行い、好みの画像を簡単に出力できるようにするツールです。

今回PROMPTYでは、Stable DiffusionのLoRAとは何か、Stable DiffusionのLoRAのメリット、Stable DiffusionのLoRAの探し方とダウンロード方法、Stable DiffusionにLoRAを導入する方法、Stable DiffusionでLoRAを使う方法、Stable DiffusionのLoRAを使う時の注意点について解説します。

Stable DiffusionのLoRAとは

Stable DiffusionのLoRAとは、「Low-Rank Adaptation」の略で、低コストでAIの追加学習を行い、好みの画像を簡単に出力できるようにするツールです。

Loraで画像を追加学習させることで、AIの生成結果を自分の思った通りのものにコントロールすることが可能となります。

例えばラーメンを食べる姿を学習させて作られたLoRAを使うことで、ラーメンを食べる女性の画像を正確に出力することができます。

通常AIの追加学習には大量の計算能力と高性能なPC、そして長い時間を必要としますが、LoRAを用いれば、それらを大幅に節約することができます。

LoRAはAIの追加学習プロセスを効率的に行いつつ、高精度の出力結果を目的通りに出すことができるツールといえます。

Stable DiffusionのLoRAのメリット

Stable DiffusionのLoRAのメリットとして主に、

①画風を調整できる
②キャラクターを固定して画像生成ができる
③好みの服装にすることができる
④好みの背景にすることができる
⑤ポーズを変更することができる

の5つが挙げられます。それぞれ解説していきます。

①画風を調整できる

Stable DiffusionのLoRAで追加学習を行うことで、出力される画像の画風をアニメ風や映画風といったように調整することができます。

自分が理想とするような画風のモデルが見つからない場合は、その便利さをより一層感じます。

例:3D風の画像を出力できるLoRA ↓

ダウンロードはこちら(civitai)

②キャラクターを固定して画像生成ができる

Stable DiffusionのLoRAを用いることで、キャラクターを固定して複数の画像を生成することができます。

同一のキャラクターを連続して出力することができるため、漫画の制作などに活用することができます。

初音ミクや進撃の巨人など特定のアニメの画像を出力することができるLoRAが多くありますが、著作権の問題から利用することは推奨されません。

利用するとしても、個人利用に留めておいた方が良いでしょう。

③好みの服装にすることができる

Stable DiffusionのLoRAを用いることで、自分の好みの服装の画像を出力することができます。

モデルにはないような服装にしたい場合は、LoRAを使うといいでしょう

例:スポーツの服装にできるLoRA ↓

ダウンロードはこちら(civitai)

④好みの背景にすることができる

Stable DiffusionのLoRAを用いることで、自分の好みの背景の画像を出力することができます。

モデルにはないようなニッチな背景に設定したい場合は、LoRAを使うといいでしょう。

例:学校の背景にできるLoRA ↓

ダウンロードはこちら(civitai)

⑤ポーズを変更することができる

Stable DiffusionのLoRAを用いることで、自分の好みのポーズにした画像を出力することができます。

モデルにはないような変わったポーズにした画像を出力したい場合は、LoRAを使うといいでしょう。

例:銃を撃つポーズを出力できるLoRA ↓

ダウンロードはこちら(civitai)

Stable DiffusionのLoRAの探し方とダウンロード方法

Stable DiffusionのLoRAを探してダウンロードする方法として、①Civitai②Hugging Faceの2つがあります。

それぞれ解説していきます。

①Civitai

「Civitai」は、Stable Diffusionのための学習データ、例えば各種モデルやLoRAなどを網羅的に扱っているプラットフォームです。

各モデルやLoRAが生成する画像がサムネイル形式で直感的に確認できる洗練されたUI設計のため、画像の情報から自分の目的にぴったりのモデルを簡単に見つけ出すことが可能です。

LoRAの探し方

下記画像のように、フィルター「LoRA」と「LyCORIS」にチェックを入れて検索します。

※LyCORISは新しい追加学習アルゴリズムで、LoRAの上位互換です。使い方はLoraと同じです。

LoRAのダウンロード方法

下記画像の赤枠で囲われた「Download」ボタンをクリックしてください。

②Hugging Face

「Hugging Face」は、「Civitai」と同じくStable DiffusionのモデルやLoRAをダウンロードすることができるプラットフォームですが、ユーザー体験が異なります。

具体的には、「Hugging Face」では、モデル名とLoRA名がテキスト形式で一覧されており、特定のモデル名LoRA名またはその一部を用いて検索する必要があります。

LoRAの探し方

下記画像の赤枠で囲われた箇所にLoRAの名前を入力し、検索してください。

LoRAのダウンロード方法

(1)ダウンロードしたいLoRAを選択し、クリックします。

(2)「File and versions」をクリックし、ファイルをダウンロードします。

Stable DiffusionにLoRAを導入する方法

stable diffusionにLoRAを導入するためには、LoRAフォルダ内にダウンロードしたLoRAを保存する必要があります。

(1)「stable-diffusion-webui」フォルダをクリック

(2)「models」フォルダをクリック

(3)「Lora」フォルダをクリック

(4)Loraフォルダ内にダウンロードしたLoraを保存します。これでStable DiffusionにLoraを導入することができました。

Stable DiffusionでLoRAを使う方法

(1)Stable Diffusion WebUIを起動します。

(2)下記画像の赤枠で囲われた花札マークのボタンをクリックします。

(3)下記画像の赤枠で囲われた「Lora」をクリックします。すると青枠で囲われた箇所に導入済みのLoraが表示されるので、使用したいLoraをクリックします。(下記画像ではまだLoraを1つしか導入していないので、1つしか表示されていませんが、複数導入している場合は横並びで複数表示されます。)

(4)使用したいLoraをクリックすると、下記画像の赤枠で囲われた箇所のようにプロンプトにLoraが反映されます。

(5)LoRAを使う時の注意点として、「トリガーワード」と呼ばれるプロンプトが設定されている場合、プロンプト入力欄にトリガーワードを入力する必要があります。トリガーワードはLoRAごとに異なるので、ダウンロードページで確認しましょう。

Stable DiffusionのLoRAを使う時の注意点

肖像権や著作権を保持する有名人や人気キャラクターの再現にLoRAを使用することはおすすめしません。

こうしたLoRAによる生成物を公然と展示・販売する行為は、著作権法や肖像権の侵害となるリスクを含んでいるため注意する必要があります。

まとめ

今回PROMPTYでは、Stable DiffusionのLoRAとは何か、Stable DiffusionのLoRAのメリット、Stable DiffusionのLoRAの探し方とダウンロード方法、Stable DiffusionにLoRAを導入する方法、Stable DiffusionでLoRAを使う方法、Stable DiffusionのLoRAを使う時の注意点について解説しました。

LoRAを使うことで、自分の好みの画像を簡単に生成することができます。

まずは、サムネイル画像付きでLoRAを探せるcivitaiで、自分の作りたい画像を出力できるLoRAを探してみると良いでしょう。

~Stable Diffusionで素早く画像生成するには~

Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。

このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。

推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。

2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。

コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。

このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。