ChatGPTをネット接続する方法まとめ!ブラウジング機能やプラグインで最新情報を取得する

「ChatGPTはインターネットに接続できるの?」「ChatGPTを使って最新の情報を知りたい…」そう思う方もいるのではないでしょうか。

ChatGPTの学習データは最新の情報に対応していないと思われていますが、実は、ChatGPTはインターネットに接続が可能で、ブラウジング機能やプラグインを活用して最新情報を取得することができます。

今回PROMPTYでは、ChatGPTをネットに接続する方法とネットに接続するメリット・デメリット等を具体的にご紹介します。

ChatGPTをネット接続する3つの方法

ChatGPTのデフォルトモデルでは、2021年までの学習データから回答が出力されるため、最新の情報に対応していません。しかし、ChatGPTの追加機能を活用することで、インターネットに接続して最新の情報を取得することができます。

①ChatGPTのプラグインを活用する

ChatGPTをネット接続する方法の一つとして、ChatGPTプラグインの活用が挙げられます。

2023年5月16日ごろ、ChatGPTのプラグイン機能「ChatGPT plugins」が使用できるようになりました。

ChatGPTプラグインでネット接続できることによって、ChatGPTで閲覧できる情報範囲が飛躍的に拡大し、学習データの制限を超えることができます。このリアルタイムでのネット接続により、ユーザーはC最新かつ関連性の高い情報を提供することができます。

また、自分好みのプラグインを導入することで、ChatGPTの機能を増幅し、特定のなタスクや対話に対応する機能を組み込み、ChatGPTで自分だけのものにカスタマイズすることができます。

関連記事

2023年5月16日ごろ、ChatGPTのプラグイン機能「ChatGPT plugins」がウェイトリストの登録無しで使用できるようになりました。 ChatGPT pluginsを使用すると、 ・リアルタイム情報の取得・Web[…]

ChatGPTプラグインの中には、「WebPilot」「Now」「Mixer Box News」「BrowserPilot」「BrowserOP」といった検索機能を追加するプラグインがあります。これらを使うことによってChatGPTをネットに接続して最新情報を取得することができます。

関連記事

ChatGPTではプラグインを導入することで、ブラウジング機能を利用することができるようになります。 以前は2021年までの情報しか提供できなかったため、このプラグインを導入するとChatGPTの活用の幅が更に広がること間違いなしで[…]

また、検索機能を追加するプラグインのほかに、旅行の予約ができる「Expedia」「KAYAK」や飲食店を検索できる「食べログ」「PayPayグルメ」、フリーマーケットアプリ「メルカリ」といった有名なウェブサービスと連携したプラグインが存在します。これらを活用することによって、ChatGPTをネットに接続して目的にあったサービスを利用することができます。

関連記事

「ChatGPTのプラグインの使い方が分からない」「ChatGPTのプラグインが多すぎてどれを使えばいいのか分からない」 このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか? 今回PROMPTYでは、ChatGPTのプラグイ[…]

関連記事

「おすすめのChatGPTプラグインが知りたい…...」「ChatGPTでお店の検索ができるの?」そう思う方もいるのではないでしょうか。 実は、新たにリリースされたPayPayグルメのChatGPTプラグインを利用することで、Cha[…]

関連記事

「ChatGPTのおすすめプラグインが知りたい...」「ChatGPTを使って買い物ができるの?...」そう思う方もいるのではないでしょうか。 実は、新たにリリースされた「Mercari ChatGPTプラグイン」を利用することで、[…]

②ウェブブラウジング機能を利用する

ChatGPTをネット接続する方法として、ウェブブラウジング機能が挙げられます。

ChatGPTプラグインと同じく、2023年5月16日ごろにChatGPTのWebブラウジング機能が使用できるようになりました。

ChatGPTのWebブラウジング機能を使用すると、リアルタイム情報をもとにした回答の出力が可能になります。

関連記事

2023年5月16日ごろ、ChatGPTのWebブラウジング機能がウェイトリストの登録無しで使用できるようになりました。 ChatGPTのWebブラウジング機能を使用すると、リアルタイム情報をもとにした回答の出力が可能になります。今[…]

しかし、2023年8月現在、ChatGPTのウェブブラウジング機能は停止しています。

OpenAIの発表によると、2023年7月3日をもって、コンテンツ所有者の権利を尊重するため、Bingを使ったブラウジング機能のベータ版をが一時的に停止されました。現在、このベータ版をできるだけ早く再開するための作業を行われていますが、復旧時期は未定となっています。

③Chromeの拡張機能「WebChatGPT」を利用する

Chromeの拡張機能「WebChatGPT」を導入することで、ChatGPTをネットに接続することができます。

「WebChatGPT」の導入方法

Chromeウェブストア(https://chrome.google.com/webstore/detail/webchatgpt-chatgpt-with-i/lpfemeioodjbpieminkklglpmhlngfcn?hl=ja)にアクセスします。

“Chromeに追加”をクリックします。

ChatGPTを開いて質問を入力するボックスに項目が追加されていれば、準備は完了です。

「WebChatGPT」の効果

「WebChatGPT」の効果を確認するために、ChatGPTに次の質問をしました。

入力文:

現在の日本の首相は誰ですか?

WebChatGPTを導入していない場合の回答:

私の知識のカットオフは2021年9月なので、現在の日本の首相については情報を提供できません。2021年9月時点では、日本の首相は菅義偉(すが・よしひで)でしたが、その後の時点では変わっている可能性があります。最新の情報は公式なニュースソースや信頼性のあるウェブサイトで確認してください。

最新の情報は提供できない旨と、2021年9月時点での日本の首相は菅義偉氏であると回答しました。確かに、デフォルトモデルでは最新の情報には対応していません。

WebChatGPTを導入した場合の回答:

現在の日本の首相は、岸田文雄(きしだ ふみお)です。岸田文雄は2021年9月29日に自由民主党の総裁選挙で当選し、同年10月4日に第100代日本の内閣総理大臣に就任しました[2]。

岸田文雄は、核軍縮と核兵器のない世界の実現に向けた努力を続けています。先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)でまとめた核軍縮文書「広島ビジョン」に対して、「国の安全保障を万全にし、同時に現実を『核兵器のない世界』という理想に近づける。このロードマップ(行程表)を示すのが政治の責任だ」と述べ、核兵器廃絶への道筋を示す取り組みを行っています[2]。岸田首相は、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効などの具体的な取り組みを強化する必要性を語り、核兵器のない世界を目指す機運を高めるために、核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)に関する行事を開催する意向を示しています[2]。

岸田文雄首相はまた、広島市の平和記念式典に出席し、被爆者や被爆者の遺族に哀悼の意を示し、核兵器によってもたらされた広島、長崎の惨禍を忘れず、非核三原則を堅持し、「核兵器のない世界」の実現に向けた努力を継続する決意を表明しています[1][3]。

以上の情報に基づき、現在の日本の首相は岸田文雄であり、核兵器廃絶への取り組みを進めていることが確認されました。

現在の首相である岸田文雄氏の名前を挙げ、さらには最新のニュースをもとにした回答が出力されました。Chromeの拡張機能「WebChatGPT」を導入することでChatGPTで最新の情報を取得できるようになりました。

ChatGPTをネット接続するコストは?

ChatGPTのサービス自体は無料で利用できますが、ChatGPT Plusという有料プランがあります。現在では、ChatGPT Plusを利用することで、インターネットへの接続や、プラグインを通じて第三者のアプリケーションを取得することが可能となっております。

ChatGPT Plusのサブスクリプション料金は月額20ドルとなっています。

関連記事

「ChatGPTはいつまで無料で利用できる?」「ChatGPTの無料プランと有料プランの違いは?」 このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 今回PROMPTYでは、ChatGPTはいつまで無料で利用できるのか、[…]

ただし、「WebChatGPT」のようなChromeの拡張機能は無料で導入できるため、ネットに接続して最新の情報を得るだけであれば、無料でChatGPTをネットに接続できることになります。

ChatGPTをネット接続するメリット・デメリット

メリット

最新の情報を取得できる

ChatGPTをネット接続すると、リアルタイムな情報をもとに回答が出力されます。最新のニュースイベント、学術的な発見、スポーツの試合の結果など、リアルタイムの情報についての質問に対応することが可能になります。これによって、ChatGPTの学習データのカットオフ時期である2021年9月以降に発生した情報にアクセスすることができます。

多様な情報源からの情報取得

ChatGPTがインターネットに接続することで、多様な情報源から情報を取得することが可能になります。これにより、ユーザーは一方的な視点ではなく、多角的な視点から情報を得ることができます。これは、特に複数の視点を必要とする問題解決や意思決定において有用です。

ユーザーのニーズに応じたカスタマイズ

インターネット接続を通じてプラグインを導入することで、ChatGPTはユーザーの特定のニーズに対応するための情報を探し出すことができます。これにより、ユーザーは自分の質問や要求に最も適した情報を得ることができます。

専門的な知識の理解を深める

ChatGPTがインターネットに接続することにより、インターネットが提供する幅広いトピックについての詳細な情報を活用し、ユーザーは特定の専門分野や特殊なトピックについてより深く、より具体的な情報を得ることが可能となります。

デメリット

情報の過多

インターネットは膨大な量の情報を提供していますが、それは同時に情報過多を引き起こす可能性があります。ChatGPTがインターネットに接続すると、ユーザーは必要以上の情報に接触することがあり、それが結果として情報の選別や理解を難しくする可能性があります

プライバシー問題

ChatGPTがインターネットに接続すると、ユーザーから提供された情報が第三者にアクセスされるリスクが生じ、これはユーザーのプライバシー侵害の可能性をもたらします。そのため、ChatGPTのインターネット接続は適切に管理され、ユーザーのプライバシーを保護する設定が必要となります。

情報の正確性・信頼性の問題

インターネット上の情報源はその信頼性に大きな差があります。インターネット上の情報は必ずしも正確とは限らず、誤情報やフェイクニュースが存在します。そのため、インターネットに接続したChatGPTは間違った情報をから回答を出力するリスクがあります。

ネット接続可能なその他の生成AIサービス3選

①Google Bard

Bardは、Google AIによって開発された大規模な言語モデルです。テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされており、テキストを生成し、言語を翻訳し、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成し、有益な方法で質問に答えることができます。

Bardは、インターネットに接続されているため、常に最新の情報にアクセスでき、ユーザーに最新の情報を出力できます。

関連記事

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://bocek.co.jp/media/exercise/prompt-engineer-exercise/2744/] ブックマーク必須!PROMPTYとは国内最大[…]

②Microsoft Bing AI

BingAIは、Microsoft社が開発したAIチャットツールで、検索エンジン「Bing」とOpenAI社の「GPT-4」の技術が融合されています。BingAIは、Webデータベースの最新情報を反映したうえで、ユーザーへの回答を出力できます。

BingAIは回答のタイプに「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3パターンから選択できる点が特長です。

関連記事

Ariaとは? Ariaは、ブラウザー開発会社Operaが発表した独自のAIツールで、新たなAIチャットボットです。MicrosoftのAIツールと同様にOperaのブラウザーのサイドバー上に組み込まれ、無料で利用可能なAIアシスタ[…]

まとめ

今回PROMPTYでは、ChatGPTのネット接続方法とそのメリット・デメリットを紹介しました。有料プランのChatGPT Plusへの加入やChromeの拡張機能使うことで、ChatGPTをネットに接続することができます。また、インターネットに接続可能な他の生成AIサービスについてもご紹介しました。

今回の例を参考に、皆さまもChatGPTのネット接続と最新の情報取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。